冬の星空に出会う夜|初心者のための天体観測ガイド

皆さんは天体観測をした事があるでしょうか?澄んだ空気の冬の星空には魅力がいっぱい。

冬は寒いし、「天体観測なんて・・・。」って思う人も一度天体観測をして、その魅力を味わってほしいと思います。昔から暦、航海における目印、宗教的象徴として世界で親しまれてきた星です。

このブログでは、そんな冬の星空の魅力を初心者向けに紹介しています。

是非最後まで読んでいって、その魅力を感じてもらえると嬉しいです。

目次

冬の星空の魅力

冬の星空は一年を通して、星空が一番きれいに見える季節。

天体観測に最も適しています。

冬は湿度が低く、大気が澄み切っており、四季の中で最も大気の透明度が高い季節です。

日が沈むのも早く、長く星空を楽しむことができます。

また、冬の空に輝く星は明るい星が多く、最も星がきれいに観測されくる理由です。

冬の代表的な星座である
シリウス(おおいぬ座)、プロキオン(こいぬ座)、ペテルギウス(オリオン座)を結んだ冬の大三角形やシリウスリゲル(オリオン座)、アルデバラン(おうし座)、カペラ(ぎょしゃ座)、ボルックス(ふたご座)、プロキオンを結んだ冬の冬の大六角形、通称冬のダイヤモンドという言葉を皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

その他にもプレアデス星団(すばる)、冬の天の川も冬の星空の見所の一つです。

どの星も明るく、初心者でも簡単に見つけることができる為、天体観測を気軽に楽しむことができます。

冬の星空の星座紹介

さて、冬に観測できる星座についてもう少し詳しく紹介していきたいと思います。

先ずは冬の大三角形を形作る3つの星を紹介します。

冬の大三角形

シリウス(おおいぬ座)

シリウスはおおいぬ座の中で最も明るく輝く星で、星空の中でも最も明るい星です。

ギリシャ語で「焼き焦がすもの」を意味し、日本でも「大星」や「青星」と呼ばれて親しまれてきました。昔から暦、航海における目印、宗教的象徴として世界で親しまれてきた星です。

なんと50以上の呼び名があったりします。それだけ、世界中で親しまれてきた星なんですね。

シリウスですが、どこを探せばみつかるのでしょうか?、南東から南の空の高い位置を見上げて見てください。

そこに等間隔に並んだ三ツ星を見つけることが出来ると思います。これがオリオン座です。その中央の三ツ星からさらに左下に線を延長していくと、ひときわ明るい星がみつかります。それが、シリウスです。

このシリウス、色々諸説ありますが、最も一般的に知られているのはギリシャ神話にでてくる狩人オリオンの神話ではないでしょうか。

シリウスはオリオンの猟犬、もしくはオリオンが死後星座になった姿だと言われています。

  

プロキオン(こいぬ座)

続いて紹介する星はこいぬ座のプロキオンです。プロキオンはこいぬ座を構成する星のひとつです。

シリウスより少し早く東の空に上がることから、そう名付けられました。

ギリシャ神話では忠犬マイラとされており、主人のイカリオス、そして娘のエリゴネの死を嘆き、悲しみのあまり死んだといいます。

その忠誠心に心打たれた大神ゼウスがその忠誠心を称え、星にしたのだとか・・・。

とても感動的な物語です。

このプロキオン、先ほど紹介したオリオン座の3ッ星から左上にある赤い星、ペテルギウスからそのまま東(左)にスライドするとぽつんと一つ明るい星を発見することができます。この星がプロキオンです

ペテルギウス(オリオン座)

さて冬の大三角形を彩る最後の星は、優里が歌う曲にも出てくるペテルギウスです。

ペテルギウスは巨人の肩とも呼ばれる大きな星です。その大きさはなんと太陽の約20 倍 も あるのだそう。とても大きな星ですね。

このペテルギウス、オリオン座を構成する星の一つで、こんな逸話が残されています。

オリオンは巨人の狩人で、力が強く、世界中の獣を狩りつくすと自慢していました。

その傲慢な態度に怒った大地の女神ガイアがさそりを放ち、そのさそりに刺され、オリオンは命を落としたそうです。それが天に上げられ、オリオン座になった。これがオリオンの巨人の中で語られている話です。


次に紹介するのはリゲル、アルデバラン、カペラ座、ポルックスです。先ほど紹介したシリウス、プロキオンを含めた6つをつなげると冬の代名詞である冬のダイヤモンドが形作られます。

では、それぞれ見ていきましょう。

リゲル(オリオン座)

リゲルはオリオン座の左下に位置する青白く光る1等星で、別名巨人の星ともいわれる超巨大な星です。その大きさは太陽の約50倍もあり、先ほど紹介したペテルギウスよりもずっと大きな星です。日本では源氏星とも呼ばれ、冬の空を代表する星です。

カペラ座(ぎょしゃ座)

ぎょしゃ座は5つの星からなり、繋げると将棋の駒のような形をしています。カペラはそんなぎょしゃ座を構成する星の一つです。そんなカペラですが、地上からは一つに見えます。でも、実際は4つの星から構成される4重連星だそう。

冬の夜空でペテルギウスをたどり、その北へ進むと見つけることができます。

ぎょしゃ座はアテネ3代目の王、エレクトリウスを表しているといわれています。エレクとリウスは鍛冶の神へファイトスと知恵の神アテナの間に生まれたとされており、とても聡明であり、後にアテナイの王になりました。

エレクとリウスは生まれつき足が不自由でしたが、車いすに似た馬車を開発し、これを戦車として用いて武勲を上げたことから大神ゼウスによって天に上げられたと伝えられています。星座絵では山羊を抱いた姿が描かれていますが、抱えられている山羊はゼウスに乳を与え、ゼウスを育てたとされています。

アルデバラン(おうし座)

アルデバランはおうし座を構成する星の一つで、赤色をした巨星です。星座に疎くても連続テレビ小説の「カムカムエブリバディ」で使われたAIのヒット曲で聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

アルデバランですが、アラビア語で「後に続くもの」の意味合いがあり、すばるの後に上ることから名づけられたのだそう。

おうし座は大神ゼウスが牛に変身した姿というお話です。ゼウスは浮気性で、妻ヘラがいるにも関わらず、フェニキア(現レバノン)の王女エウローペに一目ぼれしてしまいます。

思案したゼウスは彼女に近づくため、白い牡牛に姿を変え、近づきます。その美しく、温和な牡牛に心を許したエウローペが背中に跨った瞬間、猛然と走り出して、彼女を連れさり、クレタ島迄辿り着くと、「自分のものになれば、永遠に名前を残す事ができる」彼女を口説いたそうです。そして、フェニキアから西の土地を彼女に因んでヨーロッパと名づけられたのだとか。

浮気というのは褒められた話ではないですが、そんな神話からヨーロッパという名前がついたというのですか、壮大で、面白い話です。

アルデバランの探し方は、オリオン座の三ツ星の延長、東から西に移動すると赤い星が見えますが、それがアルデバランです。

ポルックス(ふたご座)

冬のダイヤモンドを飾る最後の星はふたご座のポルックスです。ポルックスはオレンジ色で、ふたご座の中で最も明るい星です。隣のカストルとは対をなして、ふたご座と呼ばれています。

ポルックスはふたご座の弟で、英雄ポリュデウケースとされています。ポルックスは不死身の体を持っていましたが、戦場でカストロを亡くし、その悲しみから不死の体を解き、兄の下に行きたいとゼウスに願ったそうです。その心に打たれたゼウスは兄と共に寄り添うふたご座ができたそうです。

とても悲しい話ではありますが、兄弟愛に溢れる神話です。

冬を代表する6つの星を紹介しましたが、それぞれの星に壮大な物語があります。

夜空を眺めるだけでも綺麗で、目を奪われますが、星座の神話も知っているとより一層天体観測が楽しくなると思います。

冬の星空の天体観測にはキャンプがオススメ

キャンプ場からの満点の星

ここまで、冬を彩る星たちを紹介しましたが、冬の星空を観測する際にオススメするのがキャンプです。

キャンプがオススメな理由

  • 光害が少なく、街の明りに邪魔されない
  • 開放的な空間で、長時間星空を楽しむことができる
  • 街の喧騒から解放され、周りが静か
  • 焚火に癒されながら、ゆったりと星空を眺めることができる
  • 視界を遮るものがなく、望遠鏡や双眼鏡持ち込めば、即席の観測基地が完成
  • 天体観測は子供の自由研究など学習に最適。座学では得られない特別な体験ができる
  • カップル、夫婦であれば、誰にも邪魔されずロマンチックな夜を楽しむことがで

キャンプ場は光害が少なく長時間、じっくりと綺麗な星空を堪能することができます。天体観測といえば望遠鏡ですが、望遠鏡がなくても、肉眼で十分綺麗な星空を楽しむこともできます。

自然の中、「昼はBBQ、夜は焚火にあたりながら、満点の星空を眺める」こういった都会では味わえないとても贅沢な時間を過ごすことができます。

こういった点から冬の星空の天体観測にはキャンプがオススメです。

冬の星空を楽しむ為に必要なもの

ここまでは星空の魅力、キャンプの魅力について書いてきましたが、「実際楽しむために何が必要なの?」と思ったそこのあなた。

これらを用意すれば、よりいっそう天体観測を楽しむことができること間違いなしです。

天体観測に必要な物

懐中電灯・ヘッドライト

夜は真っ暗。暗闇で安全に行動するためにも明りは必須です。
赤ライトが特にオススメです。

防寒対策

夜のキャンプ場は冷え込みます。それが冬となったら、猶更です。
寒くならないよう、カイロや毛布など寒さ対策は万全にしましょう。

レジャーシートや折り畳みチェアー

ゆっくり星空を楽しみたいなら、レジャーシートやチェアーがあるのがベスト。
チェアに腰掛け、ゆったりとホットココアやスープを飲みながら観る星空はきっと格別なものになるでしょう。

双眼鏡、天体望遠鏡

肉眼でも十分星空は楽しめますが、やはり双眼鏡や天体望遠鏡があった方がベター。
覗き込んだ星はぐっと近づき、よりリアルに楽しむことができます。

星座早見表盤・アプリ

天体観測初心者が星を見つけることは簡単ではありません。そんな時、星座早見表盤やアプリがあれば、簡単に星座を探すことができます。
もっていれば、より天体観測を楽しむことができるでしょう。

飲み物・軽食

ゆったり楽しむには用意しておいた方がベター。
お腹が空いては、天体観測も十分に楽しめません。特に冬は体が温まる飲み物を用意しておくと良いですね。

カメラ

思い出に残したいなら、カメラも用意しておくといいですね。星空撮影にチャレンジしてみるもの面白いと思います。手ぶれを防ぐため、三脚もあるといいですね。

ポータブル電源

天体観測というより、キャンプでは必須の道具ですね。あると、スマホを充電できたり何かと便利です。


天体観測初心者において、全てが必須ではないですが、用意しておくとスムーズに天体観測をすることができるアイテムばかりです。

お金に余裕があるなら、ぜひ揃えて天体観測してみてください。

   

   

天体観測する上での注意点

天体観測を楽しむ上での注意点も挙げておきたいと思います。
これを怠るとせっかく楽しい天体観測が楽しめなくなったり、下手をすると命に関わることもあるので、注意してください。

防寒対策

天体観測に必要な物でも挙げましたが、冬は夏よりも徹底した防寒対策が必要になります。カイロやヒーターを用意するなど、寒さ対策を怠らないでください。

夜間の車の運転

冬は路面が凍結していることも考えられます。スタッドレスタイヤの準備やバッテリーの点検など入念にやりましょう。

新月期を選ぶ

新月期は月の光がほとんど入らず、天体観測には最適です。この時期を狙って天体観測を行えば、より綺麗に星空を観測することができます。

一酸化中毒

冬のキャンプ場は寒く、テント内で石油ストーブを使う人もいます。そんな時に換気を行わないと一酸化中毒になる恐れがあります。使う場合はこまめに換気を行ってください。

水の準備

冬のキャンプ場は水道管が凍ったり、冬の間のみ閉鎖している場合があります。そんな時は飲み水以外に食器を洗う水なども用意する必要があります。冬の観測には水の準備も十分にしてください。

テント内の結露

テント内と外では寒暖差があり、テント内が結露する場合があります。そうすると水が滴り落ち、テント内が水浸しになることも。換気したり、水滴をふき取るなど対策が必要です。

ドロップダウン現象

気温や気圧が下がると、ドロップダウン現象といってなかなか火がつかない現象がおきます。寒冷地でも使える火力の強いOB缶のガスバーナーを用意しておくと良いでしょう。

  

【まとめ】冬の星空を楽しむ為に 

天体観測には都会の喧騒から離れることで、毎日のストレスから解放され、心を癒す不思議な力があると思います。

そして、非日常の体験を通して新しい発見、学びがあるはずです。

天体観測初心者の方も、そうでない方もこれを期に冬の夜空の天体観測にチャレンジしてみてください。

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