海キャンプの魅力といえばなんといっても景色のよさ。
空と海の色が日中は、透き通るような鮮やかなブルー、夕暮れどきには夕日でオレンジに変化する。
夜は海風を波の音を聞きながらの焚き火は、最高なシュチュエーション。そんなキャンプをして自然を感じ、癒されてみたいと憧れる人も多いのではないでしょうか?
もちろん楽しみ方や注意点などもいつものキャンプとは異なります。今回は海キャンプの楽しみ方や注意点などを詳しく解説していきます。

海キャンプの楽しみ方
海キャンプといっても、どんな楽しみ方があるのでしょうか?具体的にみていきましょう。
1️⃣ 海水浴
海といえば、やはり海水浴ですね
海キャンプでは、テントの目の前が海なのでテントの中で水着に着替えれば、そのまま海に直行できるのがメリット。
暑い日中でも海に入ってしまえば涼しく、青い空を見ながら、浮き輪でぷかぷか浮かんでいるだけでも開放的な気持ちになり気持ちいいですね。
また、泳ぎ疲れた後のキャンプ飯は、格別に美味しく感じます。
2️⃣磯遊び

潮が引いた後の岩場には潮だまりという、窪んだ部分に水たまりのような場所ができます。
その中に魚やエビなどの生き物が取り残されていたりするので、どんな生き物がいるかワクワクしながら、子どもだけでなく、大人も捕まえたりして、楽しむことができます。
また、貝を採ってキャンプ飯の材料にしてもいいですね。
3️⃣花火

夜まで海を楽しむことができるのも、海キャンプの魅力です。
砂浜で花火をして夏の思い出を作るのもおすすめです!
海で花火をすることで、家族や友達と感動を共有できたり、五感を刺激して気持ちが前向きになる効果があります。
4️⃣魚釣り
自分が釣った魚を料理してキャンプ飯にする自給自足のような楽しみ方もおすすめです。
自分で釣った魚を料理して、出来立ての魚を食べる 最高なご馳走ですね。
目の前に海があるなら、ぜひ釣りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
なかなか簡単には釣れないとは思いますが、難しいほど釣れたときの喜びは大きくなります。
5️⃣夜の焚き火
海で焚き火をする魅力には、癒しの効果や、景色や波の音との一体感などを味わうことができます。
ゆらめく炎の動き、1/fゆらぎというリズムが脳をリラックスさせ、海風と波音を感じながら、焚き火のパチパチと薪がはじける音や、暗闇を照らす灯りをみているとだんだんと癒されていきます。
心も身体も開放され、癒されることで、普段では話さないような深い話や本音などを語り合えたりできます。

海キャンプにあると便利なもの
砂地に適したペグ

砂浜のようなやわらかい砂地では、一般的に使われるペグは簡単に抜けてしまいます。
砂地に適したペグはU字ペグ・スクリューペグ・V字ペグ・サンドペグ、そしてテントを購入すると付属されているプラスチックのペグが意外にも砂浜で安定し、固定できます。
砂浜向けペグの打ち方
①ペグを打つ場所の周辺に水を撒く
②ペグをロープに対して垂直になるように傾けて地面に刺す
③ハンマーで深くまで打ち込む
※ハンマーをまっすぐに当てて力を加えるのがコツです。
④上から砂をかけて周辺をしっかり踏み固める
ワンポイントアドバイス☝️
地面が柔らかい砂浜や風が強い場合は、ペグを2本クロスさせて打ち込むとGOOD
ほうきとちりとり
海では、服や体に砂がくっついていたり、風に飛ばされたり色々なタイミングでテントの中に砂が入ってしまいます。
この砂をシュラフやマットには付けたくないですよね。
こんなとき、ほうきとちりとりがあれば簡単に砂を集めてテントの外に出すことができます。
タープ
海には日陰になる場所が少なく、直接日光に当たり続けると季節によっては、熱中症になってしまう危険性があります。
タープを張れば広い範囲で日光を遮ることができるだけでなく、紫外線カットの効果もあります。
夏のレジャーには必須のアイテムですね。
袋
風の強い砂浜でテントを立てる時は、ペグだけでは耐久性に不安があります。
土のう袋に砂を入れて、ペグを上から抑え重しにすることで、耐久性を増すことが出来ます。
袋は土のう専用袋ではなくても、ビニール袋や麻袋などでもOK 多めに持っていくことをおススメします。
ウォータージャグ
簡単に水分補給のできるウォータージャグがあると、海キャンプでは大活躍します。
保冷力があり、こまめな水分補給ができる以外に、水場としても利用することができます。
手を洗ったり食材を洗ったりと、水道代わりに使用できるので、わざわざ水場に移動する手間を省くことができます。
特に夏は水場が混雑するので、ウォータージャグに水を貯めておくととても便利です。
クーラーボックス
日差しが強く気温も高くなる海辺では、日陰でも数時間で常温の飲み物は温かくなってしまいます。
その為、飲み物や食材を冷やすためのクーラーボックスは必需品です。
また、熱中症予防の為にも、水分補給は海で遊ぶ上では必須であり、冷たい飲み水の確保はとても大切です。
テントでは保冷力の強い大きめのクーラーボックスがおススメ。しっかりと中のものを冷やすことができます。
コンパクトサイズのクーラーボックスやクーラーバッグがあると、手軽にビーチサイドにちょっとした飲み物などを持っていくことができるのでとても便利です。
マット
地面が安定しない砂浜では、チェアは沈んでしまうため、厚めのマットがあると安定し、座る際にとても便利です。
また、マットがあれば快適に寝そべることもでき、海風を感じ、波の音を聞きながらリラックスすることができます。
物干しロープ
海キャンプでは海水浴や、磯遊びなどをすると、使用後の衣服や水着、バスタオルなど、干したいものがたくさん出てきます。
そんな時、物干しロープがあると、テントやタープに掛けることで、濡れた衣類を乾かしておく場所を作ることができます。洗濯バサミが多めにあると便利です。
衣類やタオルだけでなく、洗った食器もネットに入れて吊るしておけば、場所も取らず自然に乾燥させることができます。
海用シューズ
裸足で海に入ると、貝や石で足の裏をケガしてしまったり、熱い砂の上を歩くことになったり、痛い思いや熱い思いをした経験はないでしょうか?
海で快適に過ごすために、海用シューズを持っていくことをおすすめします。
海用シューズでも、足をしっかりと包むタイプのものを履けば、砂浜をたくさん歩いても砂が中に入り込んでこないので、不快な思いをするのを防ぐことができます。
さらに、耐久性のあるシューズなら、海辺の岩場を歩く時も怪我のリスク減らすことができます。
海水浴グッズ
海キャンプは、海水浴がメインになることの多いですよね。その為、海に入るなら浮き輪は必須アイテムですね。
人数分用意し、危険のないように使い方を守って使用しましょう。
浮き輪だけでも十分楽しめますが、ビーチボールやビーチベッドなどがあると海水浴がさらに盛り上がること間違いなし。
バスタオル
海キャンプは、濡れることが予想されるので、タオル類は多めに用意するのがベストです。
濡れた身体を拭くだけでなく、寒い時に羽織れば上着代わりとして使用することもできます。
また、ビーチタオルは、今はデザインがおしゃれなものや、砂がつきにくいものも多く販売されています。
砂浜に敷いてレジャーシートの代わりとして使うこともできます。

海キャンプの注意点
タープを立てる向き
海辺の風は山側から海側へ、海側から山側へ吹くことが多いといわれています。
その為、タープを風向きとは違う方向に設営すると、タープのサイドに風がぶつかりあおられてタープが崩れたり、飛ばされたりする危険性があります。
風向きと同じ方向に設営するとタープ内を風が通り抜けやすくなります。
テント設置の向き
海が見えて眺めがいいからと、テントの出入り口を海側に向けると風で舞い上がった砂がテントの中に入ってしまうことがよくあります。テントを設営する向きは海側以外にすると風による砂の侵入を軽減することができます。
熱中症
気温は標高が高いほど低く、標高が低いほど高くなる特徴があります。
その為、海辺は地上で一番低い場所になるので気温が高くなりやすい場所です。
また日陰になる場所が少ないので、熱中症対策をしっかりおこなっておく必要があります。
テントの中は熱もこもりやすいので、換気できるようにしておきましょう。扇風機があれば、出入口に設置しておくといいでしょう。
〈熱中症対策〉
⭐️こまめに水分補給する
⭐️帽子や日傘などで直射日光を避ける
⭐️日陰で休憩する(タープなど使用も可)
⭐️扇風機でテント内の換気を確保する
⭐️風が通りやすい向きにテントを立てる
水難事故
海辺のアクティビティを楽しむ際に怖いのが水難事故です。毎年のようにニュースで水難事故が報道されています。
水難事故を防ぐ基本のこととして、
⭐️安全のためにライフジャケットを着用する
⭐️子どもから目を離さない
⭐️大人はアルコールを飲んだら海に入らない
といったことを心がけることが大切です。
遊泳が禁止されているエリアは、潮の流れが複雑、急に水深が深くなっているなど、海岸から見ただけではわかりづらい危険が潜んでいます。
海水浴など海に入って遊ぶ際は、自分は大丈夫だと過信せず、必ず遊泳エリアを守りましょう。
その他に、海岸に打ち寄せた波が沖に戻る際に発生する離岸流とよばれる強い潮の流れにも注意が必要です。
離岸流は最大で秒速2mほどの速さになります。その為、大人でも逆らって泳ぐことはできません。
万が一離岸流に流された際は、落ち着いて岸と平行に泳ぎ、まずは離岸流から抜け出すこと。
沖への流れが感じられなくなったら、岸に向かって泳ぎましょう。泳ぎに自信のない方は、浮くことに専念して周りに助けを求めましょう。
強風
海辺は風を遮る物が少ないので強い風が吹きやすいです。
テントやタープを飛ばされないように対策して設営するようにしましょう。
以外と対策を忘れがちなのが、小物類です。
小物も飛ばされやすいので十分に注意しましょう。
焚き火やバーナーの火が思わぬ事故につながる場合もあるので、風の強い日は火気の使用は注意したり、控えるようにしましょう。
潮の満ち引き
テントの設営場所が海に近いほど、景色はきれいで、ロケーションもいいですよね。
そんな魅力的な場所ですが、高潮や高波の被害に遭うリスクも高くなるというデメリットもあります。
海キャンプをする際は、直近の天気予報や潮の満ち引きの状況を必ず確認しておくことが大切です。
また、潮の満ち引きによって水面の高さが変動する為、大きく変わってきます。
もし、潮が引いているタイミングで海に近い場所にテントを設営してしまうと、満潮時に水浸しになってしまいます。
できるだけ海から離した場所に設営するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
海キャンプは、日中は空と海の色が透き通るような鮮やかなブルー、夕暮れどきには夕日でオレンジに変化など、山や川のキャンプとは違った景色を見せてくれます。
また、夜は海風を感じ、波の音を聞きながらの焚き火は心も身体も癒されてリラックスできます。
ただ海キャンプをする際には注意すべき点もあります。
しっかり対策をとり、いつもとは違った魅力いっぱいの海キャンプを楽しんでみませんか?