キャンプには興味があるけど、熊が怖い・・・ そう思って躊躇していませんか?
熊対策に大切なことは事前の準備です。ここを意識すれば、熊に出会う確率をグッと減らすことができます。
この記事では、初心者がやるべき熊対策や万が一出会ってしまった場合にどうすれば良いかを解説します。
熊対策をしっかりと学び、安全にキャンプを楽しみましょう。
熊の身体能力と性格について
熊はどのくらいのスピードで走るのか?
熊は丸々とした体形ですが、実は時速40~50kmで走ることができると言われています。
このスピードがどれくらいかというと、100m走世界記録保持者のウサイン・ボルト選手
のトップスピード並みと言われています。
そのため、熊から走って逃げ切ることは不可能に近いということになります。
熊の体の丈夫さ
車のドライブレコーダーの映像で、熊を轢いてしまった映像を見たことはありますか?
熊はそれなりにスピードが出た状態の車に轢かれても、何事もなかったかのように走り去ってしまいます。
熊は人間とは比べ物にならないほどの丈夫な体を持っています。
仮に素手の人間が熊と戦ったとしても人間の攻撃が通じることはまず無いでしょう。
熊の性格について
熊は一般的には臆病な性格で、自分から人間に襲い掛かることはないと言われています。
しかし、子連れの場合は話が別です。
近づこうものなら母性本能が働き、わが子を守ろうとして襲ってきます。
鉢合わせした場合も非常に危険です。
パニック状態になった熊は身を守ろうとして、こちらに襲いかかってくる可能性が
非常に高いです。
熊に出会わないための対策
熊に出会わないために持っておきたいグッズ
低コストで携帯しやすいものは、熊鈴になります。
熊鈴はかばんや身に付けることで音が鳴ります。
音を出すことで、人間がここにいるということを熊にアピールすることができます。

獣避け線香も熊対策になります。
対象となる獣に直接熊とは書かれていませんが、獣たちが集まって結果的に熊が餌場を知ることになる事例が多く、獣を寄せないことが熊除けにもつながります。
これはやったらダメなNG行動
食材やゴミを外に放置することはやめてください。
空腹で食材を探している熊にとっては、
餌がここにあるとアピールしていることになります。
また、熊は缶コーラ、缶ビールの中身を嗅ぎ分けることもできます。
食材はクーラーボックスやチャック袋等の気密性の高い容器の中に保管すると良いでしょう。

テントサイトでは・・・
テントなどの居住スペースとは離れた車の中などの密閉できる場所で保管をしてください。
コテージでは・・・
必ずコテージ室内に保管を。
単独行動をすることも控えてください
大人の方であってもできるだけ単独での行動を避け、
ご家族や団体で行動するようにしてください。
クマの活動が活発になりがちな早朝や、夕方の時間帯は特にご注意ください。
キャンプ場スタッフや近隣住民の方の意見を参考にする
キャンプに行った際は、スタッフや近隣住民の方の話を聞くことも大切になります。
各地域には、熊対策として特有の方法や規則がある場合があります。
例えば、特定のエリアでは食料の保管方法やゴミの処理方法が厳格に決められていることがあります。
地元のスタッフや住民の意見を聞くことで、その地域に最も効果的な対策方法を学び、安全にキャンプを楽しむことができます。
また、万が一熊が現れた場合、スタッフや近隣住民はその地域の緊急対応方法や連絡先を知っています。
迅速に適切な対応ができるように、地元の人々から直接アドバイスをもらっておくことで、非常時に冷静に対処できる準備が整います。
熊に出会ってしまった場合の対策

距離が離れている場合(100m)
●熊がこちらに気づいていない場合
・気づかれないように、音を立てないようにしながら、ゆっくりとその場から離れましょう。
●熊がこちらを見ている、気付いてはいるがこっちを無視している場合
・熊の様子を見て、音を立てないようにしながら、ゆっくりとその場から離れましょう。
●こちらに気付いていて、ゆっくりと近づいてくる場合
・興味本位でこっちに近づいている可能性もあります。
・車中や近くの建物内(コテージ、避難小屋、トイレ)へ避難をしてください。
・テントの中に避難したり、テントの中に待機することは非常に危険です。
・熊との距離があって余裕がある場合は、食材を車や建物内に移動して、熊に襲われる危険性を下げるようにしましょう。
近距離で遭遇してしまった場合(20m~50m)
●熊が藪から立ち上がって来る、道に突然出てきた場合
・悲鳴や大声を上げたり、大きい音を出して熊を興奮させないようにしてください。慌てずに、万が一の突進に備えて、静かにその場から離れるようにしましょう。
・近くに車や頑丈な建物(コテージ、避難小屋、トイレ)がある場合は避難をしましょう。
・その場から離れる際は、急な動きは避け、目を逸らさず(ただし睨まずに)背中を見せないようにゆっくりと後退しながら遠ざかりましょう。
●熊が立ち上がって、または四つん這いのまま鼻をヒクヒクさせている
・相手を確認するための行動になります。こっちがずっと動かずにとどまっていると、敵対行動と受け取られる可能性もあるので、注意が必要になります。
対峙したときのNG行動
・大声や悲鳴を上げる
⋯熊が興奮してしまいます
・背中を見せて逃げる
⋯熊は本能的に追いかけてくるので、背中は見せないように心掛けましょう
・走って逃げる
⋯熊は素早く動くモノに反応するので、走っても追いつかれる可能性が非常に高いです
・子グマに近づく
⋯近くにいる親熊に攻撃されることがあります
・クマに食べ物や残飯を与える
⋯食べ物を与えると、簡単に目の前に現れるようになります
・クマに奪われた食料や荷物を取り返そうとする
⋯熊は一度自分の獲物と認識した物には強い執着を示すため非常に危険です
熊が生息していない地域の紹介
熊が生息していない県とは?
四国地方(4県)
- 徳島県
- 香川県
- 愛媛県
- 高知県
四国にはかつて「四国ツキノワグマ」がいたとされていますが、すでに絶滅した可能性が極めて高いと考えられています。そのため、現在は四国全域で熊の目撃情報はありません。
- 沖縄県
地理的に大陸や本州と隔離されているため、そもそも熊が自然分布した歴史がありません。沖縄で熊を見られるのは動物園だけです。
九州地方(7県)
- 福岡県
- 佐賀県
- 長崎県
- 熊本県
- 大分県
- 宮崎県
- 鹿児島県
九州にも昔はツキノワグマが生息していましたが、乱獲や森林減少などの影響で20世紀初頭までに絶滅したとされています。
熊は四国、九州、沖縄にいない! その理由とは?
① 島であるため「一度減ると回復できない」
九州・四国・沖縄はいずれも本州から海で隔てられた島です。
熊は行動範囲が広い動物ですが、海を越えて移動することはできません。
そのため、
- 個体数が減っても他地域から補充されない
- 一度絶滅すると自然復活が不可能
という弱点を抱えています。
本州では地域間移動により生き残れましたが、島である九州・四国・沖縄ではそれができませんでした。
② 人間活動による絶滅(狩猟・開発)
九州・四国では古くから人が密集して暮らしており、
- 農作物被害
- 人身被害への恐怖
以上2つの理由から、熊は害獣として徹底的に駆除されました。
また、
- 森林伐採
- 焼畑
- 農地拡大
によって熊の生息環境が急速に失われ、生き残る余地がなくなったことが決定打となりました。
③ そもそも沖縄には自然分布していない沖縄だけは少し事情が異なります。
- 本州・九州・四国:昔はツキノワグマがいた
- 沖縄:地史的に熊が渡来した形跡がない
沖縄は大陸や本州から早い段階で分離しており、熊が自然に渡るルートは存在しませんでした。
そのため沖縄では、
「絶滅した」のではなく「最初からいなかった」
というのが正確な説明になります。
まとめ|安全なキャンプを楽しむために
安全に楽しむための基本行動
安全にキャンプを楽しむために心掛けたいことは以下の通りになります。
- 単独での山林行動は避け、複数人で行動する。
- 早朝・夕方・薄暗い時間帯の藪や沢沿い、実りの多い樹木周辺(クリ、ミズナラ等)に近づかない。
- 食料・ゴミは密閉容器に保管し、テントサイトから離して管理。
就寝時は屋内・車内で保管。 - 調理後の残飯・油・においの強い食材はその場に残さない。
指定のゴミステーションへ確実に廃棄。 - クマ鈴・ホイッスルなどを携行し、見通しの悪い場所では時折声・音を出す。
- 子どもから目を離さない。ペットは必ずリードを着用し、暗所での散歩を避ける。
- 糞・足跡・爪痕・掘り返し跡などを見つけたら、その場から静かに離れる。
- 現地の管理スタッフに最新の野生動物情報を確認し、指示に従う。
熊の特徴まとめ
熊の特徴は以下の通りになります。
- 日本にはヒグマ(北海道)とツキノワグマ(本州)の2種類のみが生息している
- 雑食性で、特にドングリやブナの実などの木の実への依存度が高い
- 嗅覚が非常に優れており、人間の食べ物や生ゴミに引き寄せられやすい
- 人を基本的には避けるが、慣れると里に出没しやすくなる
- 子育て期間中の母熊は特に攻撃的になりやすい
いかがだったでしょうか?
熊の特徴や性質をしっかりと理解、対策して安全なキャンプを楽しみましょう!



