コットとは、アウトドア用の簡易ベッドのことをいい、フォールディングベッド・キャンピングコットなどとも呼ばれています。
コットはベッドで使用する以外にも様々な活用方法がありとても便利で、ワンランク上のキャンプを楽しむことができます。
今回は、そんなコットの種類やメリット、活用方法についてご紹介します。
コットのメリット
メリット1️⃣ 複数人が座れるスペースが確保できる
ハイコットは高さがあるため、キャンプチェアの代用として活用することができます。
座面が高いことで座り心地がよく、ベンチのようになるので、一つで複数人が座れるスペースを確保することができます。
メリット2️⃣ 快適に眠ることができる
ハイコットは地表から離れており、地面からの冷気を受けにくいため、快適に寝ることができます。
また、地面から離れた高さに寝ることで、虫に刺されるリスクを軽減することもできます。
メリット3️⃣ 収納スペースとしても利用できる
コットの下はクーラーボックスやキャンプ道具を置く収納スペースとして利用することができます。
また、ベンチや簡易ベッドとして使用していない時は、手荷物置き場として、利用することもできます。
コットの種類

コットには、ハイコット・ローコット・2Wayタイプの3種類があります。
ハイコット
ハイコットは高さが30〜40cmほどあります。
適度な高さがあるので、立ち上がるのも楽ということから、簡易ベッドとして使用する以外に、ベンチとして使用するのもおススメです。
ただ、ハイコットをベンチとして使用する場合や子供と一緒に眠る場合、子供がコットの上に乗って遊ぶ可能性がある場合などは、耐荷重に注意する必要があります。
〈耐荷重の目安〉
耐荷重は80〜150kg程度のコットが多いです。
目安としては耐荷重100kg
自分の体重や荷物、子供の体重を確認して選ぶようにしましょう。
また、ハイコットは高さがあるので、地面からの冷気の影響を受けにくいメリットや、コット下のスペースに荷物を置きやすいというメリットもあります。
その為、ファミリーキャンプやグループキャンプに1台あるととても重宝します。
ただ、重さがあり、少々かさばる点がデメリットとしてあります。
ローコット
高さがない分、ハイコットよりも安定感があり、子連れのキャンプでも安心して使用することができ、軽量で持ち運びがしやすい良さがあります。
組み立ても最低限のパーツででき、構造もシンプルなので、短時間で簡単に設営することができます。
また、ローコットはテントやタープ内の空間を広く使えるため場所を取らないので、ソロテントなどの狭い居住空間でも、ロースタイルなら設置可能です。
デメリットとしてはハイコットに比べ、地面との距離が近いので冷気や熱気が伝わりやすい点です。
2Wayタイプ
2Wayタイプは高さを変更できるので、ハイコット・ローコットどちらでも使用できるので、シーンに応じて使い分けられます。
例えば、
〈天気の悪い雨の日〉
悪天候でテントで寝泊まりする場合、テントにもし雨水が浸水してきても、コットに高さがあればシュラフや洋服が濡れることを防ぐことができます。また雨の跳ね返りも防げたりします。
〈冬の寒い日〉
冬はハイスタイルにして簡易ベッドとして
寝る時、地面との距離を作ることで、底冷えを防ぐことができます。
また2Wayタイプはハイコットよりも軽量なモデルも多いです。
コットは欲しいけど、どれを選べば良いか迷う場合は、高さ調節ができて多様な使い方ができる2WAYコットがおススメです。
2WAYコットの多くがシンプルな構造をしているので、専用のポールを差し込むだけで高さを調節できる仕様になっています。
専用ポールを差し込むタイプの2WAYコットであれば、慣れてくると、2〜3分で高さの切り替えをすることができます。
コットの選び方

コットには3種類のタイプがあり、タイプ別のメリット、デメリットを紹介しました。
次に、タイプ別以外にもコットを選ぶポイントについてご紹介します。
ポイント1️⃣ 組み立てやすさ
コットには、3本のアームで支えるものや、5本のアームで支えるものなど、いろんな種類のコットが販売されています。
アームの数が多ければそれに比例して工数も増えるため、設営と撤収に時間がかかってしまい、無駄に体力を消耗することになります。
よって、特に初心者は設営がシンプルなコットを選ぶことをおすすめします。
ポイント2️⃣ 持ち運びの良さ
コットに使われているフレーム材質は、アルミやスチールがあり、素材により重さが変わってきます。
その為、サイズが大きくても軽いコットや、サイズが小さくても重いコットがあるので注意しましょう。
登山や徒歩キャンプなどで持ち運びする場合は、軽量で持ち運びしやすいアルミフレームがおススメです。
車で移動できる場合は、重さがあり頑丈なスチールフレームでも問題ないでしょう。
また、グループキャンプやファミリーキャンプの場合は、複数のコットが必要であり、複数持ち運ぶので、軽いものがおすすめです。
ポイント3️⃣シートのD(デニール)数
デニールとは、繊維や糸の太さを表す単位であり、このデニール数でシートの張り具合や沈み具合を判断することができます。
その為、コットシートのD(デニール)数も快適に過ごす為にも重要なチェックポイントとなります。
数が大きい程、反発力のあるシートとなり、座ったり寝転んだりしたとき、沈み込みにくくなります。
コットの沈み込みが心配な方は、デニールの高いものを選ぶようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
コットというと、簡易ベッドというイメージを持つ方も多いと思いますが、それ以外にも椅子代わりに使ったり、荷物を収納したりすることに利用することができたりと多機能です。
その為、キャンプをより快適に過ごす為のアイテムとしてコットはキャンパーの間では、重宝されています。
また、コットを選ぶ際は組み立てやすさや、重さ、コットの沈み込み具合などをポイントに選ぶことも大切です。
是非皆さんも、自分のスタイルに合ったコットで
ワンランク上の快適キャンプを楽しんでみましょう‼️