キャンプをする際に、テントやタープなどを地面に固定するのに必要になってくるペグ。
ペグといっても様々な形や素材があり、形状・材質などで名前が付けられています。
ペグを地質によって使い分けをすることで、ペグの能力を最大限に生かすことができ、また安全性を保つことができます。
自分の使い道に合ったペグを選ぶために、ペグの種類と正しい使い方についてご紹介していきます。
ペグの形状

ピンペグ

ヘッドの部分がリング型やフック型になっている、ベーシックな形状のペグです。
芝生には適していますが、アルミ製の物は強度が低く、地面の硬い場所では、ペグを打ち付けると変形してしまう為、適していません。
ネイルペグ
ヘッドと先端が一直線になっているので、ハンマーで叩いた衝撃が伝わりやすいのが特徴です。
石まじりの硬い地面でもペグを打ちやすいです。
U字・V字ペグ
本体がU字・V字になっているペグです。
また、コンパクトなので重ねて収納することができます。
やわらかい地面に適しているので、砂浜、雪などで活躍します。
X字・Y字ペグ
本体がX字・Y字になっており、軽いうえに折れ曲がりにくいペグです。
接地面が広いため抜けにくく、芝生や石まじりの硬い地面などで活躍します。
ペグの素材
鍛造(たんぞう)製
ハンマーで鋼鉄などを叩いて成型したペグで
最も強度が高く、価格も1本約400円と高価です。
風の強い季節や堅い地面でのキャンプでもテントやタープをしっかり固定することができます。
小石が混じっている硬い地面に打ち込んでも曲がる心配が少なく、どんなフィールドでも使うことができます。
スチール製
鍛造製には劣りますが十分な強度があり、安価で購入することができます。
ただサビやすく他のペグより補充頻度が高く、柔らかい地面では抜けやすいなどのデメリットがあります。
プラスチック製
プラスチック製は、軽量かつ安価で扱いやすいというメリットがあります。
プラスチックなので、硬い地面での使用は難しいですが、抵抗の多い形状をしたものが多いので、柔らかい地面や砂浜に適しています。
ワンポイントアドバイス☝️
柔らかい土や砂、雪などの地面では、V・U字型ペグなど、地面を受け止める面積の広い、平面に近い形状のペグがおすすめです。
チタン合金製
錆に強い素材で、強度もあり軽いので持ち運びしやすいです。価格は1本約300円と高価。
錆びにくいので、雨の日でも使用可能です。
強度もあるので、折れ曲がりにくく、砂利、岩場、砂浜や雪地面などの多少硬い地面にも突き刺さります。
反射材ロープ付きで夜間でも位置が確認できます。
ジュラルミン製
アルミニウム合金を素材としており、軽量で高強度です。
土中での抵抗力が高いY型形状を採用している
ので、一度打ち込んだペグが抜けにくい形状になっており、河川敷など石混じりの地面でも使用することができます。
ペグの打ち方

ペグにはいろいろな型や素材などがあることをご紹介しました。次にテントやタープをしっかり固定する為の正しいペグの打ち方についてみていきましょう。
ペグに結びつけるロープとペグは約90°
ペグと地面との角度は約60°

この角度を目安にペグを打ち込むのがベストです。抜けにくくするためには、地面から2~3cm残して打ち込むといいです。
ハンマーは、斜めから当てるとペグが曲がってしまうので、ハンマーを当てる角度はペグのヘッドに対して真っすぐ当てるようにしましょう。
靴でペグを押し込んだ場合も、同じように曲がってしまう可能性があるのでやめましょう。
また、ペグにくくりつけたロープが地面から遠くにあればあるほど、風を受けると抜けやすいので注意が必要です。
ペグを抜く時のコツ

ペグの形状によって抜き方は異なりますが、基本は、ペグの方向に沿ってまっすぐ力を入れて抜き取ります。
ペグがなかなか抜けないときは、ペグの左右をハンマーで軽く叩くと、地面とペグの間に隙間ができて抜けやすくなります。
また、ペグのフックに別のペグをひっかけて引っ張る、軽くねじりながら抜くなどの方法もあります。
ただ、抜けないからといってテントロープを無理に引っ張ると、ロープが切れてしまうことがあるので注意しましょう。
知って得する以外なペグの使い方
ペグはテントやタープを固定するものだけでなく、工夫次第でいろんな使い方をすることができます。
⭐️香取線香ホルダー

地面にペグを一本打ち、ペグと突起の間に蚊取線香を挟むだけ とても簡単です。
蚊取線香は折れやすいので、軽く挟むだけにしましょう。
⭐️簡易テーブル
ちょっと食材を置きたいけど、テーブルがない
そんな時にペグを使えば、簡易的なテーブルを
作ることができます。
テーブルを設置したい場所に、ペグを4本打ち込みそこの上に木の板やバーベキュー用の網を乗せれば完成。
⭐️五徳(ごとく)
焚火にアミが乗せれない、アミのサイズが焚火台と合っていないといったことが起きた場合でも
ペグ4本真っ直ぐ地面に打ち込み、2本のペグを差し込んだペグの穴に通すことで、簡易ゴトクを作ることができます。
細いペグの場合はプラス2本使うことでアミの穴からペグが通り抜けるのを防ぐことができます。
⭐️薪ストッカー(ペグ4本使用)
薪は地面に置いておくと、湿気が移って火がつきにくくなってしまいます。
それを防ぐ手段として、ペグを2箇所ずつクロスして打ち込むことで、薪ストッカーとして使うことができます。
まとめ
いかがでしたか?
ペグと一言でいっても、いろいろな型や素材があり、キャンプをする場所によっても適したペグが違います。
適したペグを使わないと、ペグを打ち付けた時にペグが変形してしまったり、テントなどがしっかり固定されない為、人が何度も出入りしたり、風などが吹くと崩れてしまったりということも。。
また、適したペグを使っても正しいペグの使い方をしないと固定の強度が落ちてしまいます。
自分のキャンプする場所を考えて、型や素材を選び、正しいペグの使い方で、アウトドアライフを
楽しみましょう‼️